小学校の個人面談で、読解力がないので、ご家庭で対策をと言われたご家族があったようです。
読解力をつけておかないと小学2年生の授業がつらくなるので今のうちからという話でした。
確かに読解力がないと、国語だけでなく他の教科の教科書を読むときにも困りますし、算数の文章題を解くのも難しくなってしまいます。
でも単に読書すれば読解力がつくかと言えばそうとも言えないのが難しいところなのです。
読解力って何?
読解力の「読解」という漢字に注目すると、文章などを読んでその内容を理解することって書かれています。
すなわち、読解力には
- 文章を読む力
- 読んだ文章の内容を理解する力
が必要ということになります。
ただし、この二つだけでは相手には伝わりませんので、
- 理解した内容をまとめる力
- まとめた内容を文章にする力(書く力・話す力)
も必要になってきます。
このことから読解力には四つの力が必要であることがわかります。
読解力をあげるには本を読めばOK?!
本を読むというのは、読解力をつけるための方法の一つです。
ただし、単に本を読むだけでは文章を読む力しかつきません。
読解力をつけるためには、そこに書かれている内容を理解する力が必要です。
これは一緒に本を読んでいって、途中でひとこと声をかけたりして整理してあげることで、整理の仕方を覚えてもらうことで、内容を理解する方法を学んでいき、やがて力がついていくというものです。
そして、感想を書くなどという行為によって、まとめる力や書く力(話す力)をつけていく。
読書は単に読むだけではなく、適切な問いかけや感想などを書く(話す)などまで行って初めて読解力がつくのです。
※内容を理解するためには語彙(ごい)力も必要になってきますが、これはこれで別途学習します。
長男君にやっている学習は?
今、長男君にやってもらっている問題では、必ず根拠を聞いています。
なんとなく書いたものが当たったということが無いようにするためです。
どうして出てきたのかを自分で説明することで、この答えが合っているか間違っているかに気がつくことができます。
さらに、このように話すことによって、まとめる力や書く力(話す力)もついてきます。
この前、長男君が学校に行った後、質問した内容を思い出していたら、思わず苦笑い。
国語と算数で全く同じ質問をしていたのです。
国語は文章、算数は数字を扱っていて、扱っているものは違いますが、問いかけは全く一緒。
国語は全ての教科の学力アップに必要だからと言われる理由も納得です。
長男君も最初はうまく説明ができないことも多かったのですが、ちゃんと根拠をもって解いた問題には自信を持って説明できるようなりました。
選択問題も、穴埋め問題、答える問題もだんだんと迷わずできるようになってきたところ。
あとは自分でまとめて書く力(話す力)までできればいいなと考えています。
ふと思ったのですが、算数が得意で国語が苦手な子だったら、算数の文章題で同じようなことをしたら国語の読解力もついてくるのではないかと思ったりもしました。
算数の文章題の問題の方が、国語の文章問題より圧倒的に文章量少ないですからね。
それでは、また。