今回のSAPIXの入塾テストの問題は、すごく難しいというわけではなかったと思いますが、それなりに対策が必要なテストだなと感じました。
ここでは、新3年生SAPIX入室テスト算数のテストの感想について書いていこうと思います。
算数の大問は4題
2年生のテストでは大問が3題だったテストがあったという話がありましたが、今回の入室テスト、算数の大問は全部で4つでした。
大問1は文章題を含む計算問題
今回のテストでは、大問1は全部で10問で40点。
たし算、ひき算、かけ算の計算問題のほかに、時間を分に直す問題、虫食い算、そして、1行程度の文章問題(教科書程度の問題)が出題されていました。
虫食い算を除いては、ふだんの学習ができていればOKかと思いました。
ただし、単位変換は、テストを受ける時期にはすっかり忘れている可能性があるので、テスト前に見直しておくといいですね。
虫食い算は、筆算計算のいい練習になりますし、練習すれば点数がとれるので、やっておいて損はない項目です。
文章問題も、問題文をしっかり読み、状況を整理できれば、難しくありません。
問題文をじっくり読まず、数字だけを見て式を立てると間違えますので、ふだんからの練習が大切です。
大問1は点数をとりやすいところなので、計算ミスをなくしたいですね。
大問2はさまざまな文章題
大問2はいろいろな文章問題が、全部で5題出題されました(20点)。
大問1の文章題よりはやや難しく、教科書では学習しない規則性の問題や図形の組み合わせの問題等も出題されます。
レベルとしては、だいたいZ会のグレードアップ問題集あたりになります。
大問3は立体図形、大問4はきまりの条件問題
大問3、4はテストによって内容が変わるかと思います(40点)。
今回の大問3は立体図形の問題で、3つのブロックを積み上げていく問題でした。
図形問題や立体図形に関しては、現時点では学校の授業としては学習しないので、このあたりで点数をとるならば、少し対策が必要かなと思いました。
大問4は、きらめき算数脳にでてくるような問題で、長い条件文があった後、その条件に従って問題を解いていくものでした。
大問4はカード並べの問題でした。
きらめき算数脳に出てくるような、ルールが最初に説明してあり、そのルールに従って、問題を解いていくという流れです。
対策をするなら、きらめき算数脳で十分かと思います(問題の内容は違いますが、条件文を読んで、それにしたがって問題を解くという練習になります)。
ただし、きらめき算数脳2・3年生の場合、単位にkgなど3年生で履修する内容が含まれていますので、問題をチョイスする必要があります。
また、条件文が長いため、いきなり解くのは難しいかもしれません。
きらめき算数脳1・2年生などで練習してからステップアップするといいかもです。
立体図形に関しては、イメージ的に「天才脳パズル」が近いかなという感想です。
ただし、この天才脳パズルの初級編、もしくはそれより上の問題集は、立体図形を頭の中でイメージできて、動かすことができることが求められています。
逆に言えば、この天才脳パズルができるお子さんにとっては、よい得点源になる問題です。
立体問題は、中学入試のみならず、数学を学習する限り、中学・高校でも学習することになりますので、できれば今のうちに身につけておきたい項目だと思います。
このあたりは、つみきなどの遊びで身につける感覚らしいのですが、必ずしも積み木で遊ぶとは限りません。
学習教材としてあげるならば、「天才脳ドリル空間把握入門」になるかと思います。
教具がついているので、問題に出てくる積み木問題の状態を作るようにする、作った積み木をいろんな位置から見て観察するなどの、実際の経験を積むことで、頭の中で立体をイメージできるようにする訓練を行うのです。
サイコロ問題に関しては、サイコロはついていないので別途購入するなどして用意する必要がありますが、実際にサイコロを転がしてみて、どういう風に変わるかを繰り返しやるだけでも、違うと思います。
まとめ
算数に関しては、新3年生の問題を見る限り、大問1、2がとれていれば、合格できそうな感じでした。
時間的な問題もあり、全問解くのは難しいかもしれません。
ただ大問1、2は、小学校の進路とあまりかけ離れている訳ではなかったので、高学年の入室テストのように先取り学習をする必要はないかなと思いました。
むしろ、基本的な問題を落とさないようにすることが大切だと思います。
今回は、ここまで。
それでは、また。